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The Messenger レビュー

 

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8/30にNintendo Switch(8/31にはSteam)で配信されたこのゲーム、忍者龍剣伝ライクで8bitアクションが遊べるありがちな2D横スクゲーム…としか思われてない気がするので、この記事をクリアした興奮と共に書いています。

ただ、「このゲームの最大の特徴である○○○をこの記事で書いてしまうのはどうなんだ…?でも書かないわけには…」ってなったので、

  • 少しは興味あるけどまだ購入してない…→今すぐ買う
  • 一切知らないし興味ない…→予告編を見る

って感じでお願いします。

 

ちなみに予告編は○○のネタバレ込みなので視聴の際は気をつけて。まぁ公式サイトやメディアとかで書いてあるからネタバレでもなんでもないんだけど…

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレイラー見るとわかるが、このゲームの最大の特徴は8bitと16bitの世界を切り替えるシステム。ちなみに16bitの世界は未来。

現在の時代で土壁があったり橋が壊れてたりしても、未来である16bitに切り替えることで土壁が崩れてたり橋が修理されて先に進めたり…と時代の切り替えがこのゲームの攻略のコツになる。

 

https://twitter.com/eating_nitro/status

https://twitter.com/eating_nitro/status/103580800628430848

時代を切り替えるゲームは数多くあり、クロノトリガー時のオカリナなど沢山あるので少し見慣れた感じはあるが、このゲームはドット絵もサウンドも変化する。8bitから16bitに移ることで、視覚的にも聴覚的にも『時代を切り替えた』ことがハッキリと理解できるようになっている。

 

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時代を切り替えることによる地形の変化を楽しめるのは勿論だが、このゲームのドット絵は8bit・16bit共に非常に気合が入ったものになっているため、時代を切り替えるだけでも美麗な背景や敵キャラのドット絵の変化を味わえて視覚的に非常に楽しい。

 

BGMも全ステージに8bit・16bitと2種類用意されていて聴いていて楽しく、作者自体が『メタルとダンスミュージックとChiptuneの融合』を意識した曲作りを得意にしてることもあり、全体的にノリノリでどこかテクモ忍者龍剣伝やrafワールドのようなファミコン後期を匂わす8bitサウンドが楽しめる。

16bitのBGMも実にSFCチックな音色に変更かつアレンジされていてどっちも捨てがたい。個人的にこのゲームのモチベの大きな理由がBGMと言っていいほど素晴らしくてサントラはクリア後に即購入した。anamanaguchiとかノリノリな8bitサウンドに弱いんだよね…

サントラはBandcampとSteamのDLC、またYoutubeで作者自らOSTを投稿しているのでクリアの暁には視聴及び購入してほしい。

 

8bitから16bitに移り替わるという独特なシステムを持っているため、それをストーリーに組み込めるようにメタ要素があるストーリーになっているから苦手な人はいるかもしれない。メタ要素もゲームをやれば納得できるものになっているが、テキストも忍者龍剣伝に比べるとくだけたものになっている。

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 主人公の『使者』は忍者ながらだいぶくだけたキャラだし…

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メタいネタをかましてくれる。

 

本来メタネタはヒトを選ぶもので、あまり多用すべきではないのだが、このゲームの『時代の切り替えによって見た目もサウンドも変わる』という仕様に一切触れないというのもかなり不自然になるのでストーリーの方針は正しいと思う。

 

自分はわりとメタいネタも平気なのでこのゲームのストーリーは楽しめたし、『シリアス要素ありのバカゲーストーリー』として楽しめるのではないかと思う。インディーズかつ2000円程度のロープライス、そしてボリュームも多いわけではないのでアリでは?ニンジャだし。

 

ちなみにローカライズとして、日本語訳自体は違和感ないものの、改行が上手くないのはお察し。バットマン アーカムビギンズほど改行については酷くないので十分に遊べるレベルだと思う。

 

 

 

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忍者龍剣伝というFC時代の高難易度ゲームをリスペクトしてるが、操作性やレベルデザインについては現代の2DACTのように快適。

https://twitter.com/eating_nitro/status/1035857151

難易度は収集物を集めようとすると難易度が高くなるNewマリオチックなタイプでクリアするだけならそう難しくはない。

 

 

 

操作性はFC時代の悪魔城を意識してあえて固めの操作感で面白さを出したBloodstained: Curse of the Moonとは対照的に、『移動しながら攻撃できて後隙も少ない』『ジャンプもふんわりとした挙動で空中でも制御可能』『移動スピードは速め』と機動力高めになっていてストレスが少ない。

また、ニンジャなので『空中で攻撃すると再ジャンプできる』『壁にしがみつける』というアクションも持っているため、道中でショートカット出来る場所も沢山ありサクサク進められる。

 

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The Messengerはシステム・操作性・グラフィック・BGMともに高水準で出来ていて2DACTの名作の一つであり、Switchの2DACTでもイチオシできる完成度である。

SwitchにはCelesteやShovel Knightにレイマンレジェンドやソニックマニア…と良質な2DACTが揃っているが、個人的にはThe Messengerはそれに肩を並べられる名作だと思う。

忍者龍剣伝を始めにゴエモン2(SFC)やMOTHER2グラディウスと多くのレトロリスペクトに溢れつつも操作性は良く、くだらない残機制は撤廃と現代の良さも取り入れ、ストーリーはバカゲーチックながらシリアス要素もあって10時間ぐらいで出来るゲームとして適している。BGMもよくドット絵は8bit・16bitともに気合の入った絵面。

 

本当にオススメできるゲームで今年遊んだゲームのトップ3に食い込む面白さだった。もっと人気出るといいな…