駄文置場

誤字や反確f確認せずぶっぱするやつ

MENU

Frostbite2019の主人公の一人、Shoyo Jamesのクロムを見る

大規模大会を見るのは楽しい。視聴者側は勿論全ての選手に注目したいが、その中でも主人公を大会の中で決めることがあるだろう。自国の選手や自身の持ちキャラの使い手、レアキャラ使い…と誰を主人公として見るかは人それぞれだ。

Frostbite2019も多くの日本勢が活躍し、TweekはGenesis6の屈辱を晴らして優勝しと、この大会にも多くの主人公がいた。

今回はその主人公の一人であるbest 12に入ったクロム使い、Shoyo James(以下、James)のクロムを見ようと思う。

 

スマブラにおいて復帰力は大事なステータスであり、そのステータスが欠けたキャラクターが大会の上位に入るのは難しくなってくる。いわゆる、『安定性がない』ということだ。

クロムも復帰力が剣士キャラの中でもかなり低いため、Frostbiteのような大規模大会で勝ち上がってきたのは本当に驚いた。また、勝ち上がってくるにあたって対戦したキャラもクロム側がキツいカードが多く、決して運で勝ち上がってきたのはないことを示している。

筆者自体が浅いロイ/クロム使いかつ文才がないのでメモのような形になってしまうが、暇つぶし程度に見てもらえると幸いだ。

 

 

 

VS HIKARU(ドンキー・ピチュー

youtu.be

HIKARUさんは1戦目と3戦目にドンキー、2戦目にピチュー使用。

クロムドンキー自体は「掴まれたら終わりだけどドンキーが掴むのが難しい」というカード。Shoyo側もそれをわかってたからか弱をめったに振っていない。ガードやその場回避からの弱はするが、差し合いにおいてはめくり空Nと下強といった、ガードされても掴まれにくい攻撃で差し込んでいた。

安易な空上暴れはせず、着地狩りと崖狩りに徹していて対ドンキーをかなり理解しているように見える。

 

2戦目のピチューはクロム微不利に傾きそうなかなりめんどくさいカード。地上にいるピチューに空Nを当てるのが困難なことによる差し込みのめんどくささ、復帰阻止の強さといい地味にクロム側が追い詰められがちなカードになっている。

この試合でもJamesは空Nの差し込みを控え、下強と対空空上、引き空後を重点的にし1戦目よりも強く差し込むの控えている。ピチュー側が火力を取るにはやはり掴みと上強始動が多いため、その対策になる牽制下強が刺さっていた。

 

VS Pelca(スネーク)

youtu.beクロムスネークははっきりいってかなりクロムが厳しい。というのもスネークの復帰阻止に対してクロムは無力すぎて抵抗することが殆どできない。復帰の弱さが目立ってしまうカードだ。僕だったらクロムは絶対出しません。

 

James側は流石に対スネークを分かっていて、手榴弾持った時は空Nをしないで着火を防ぎ、着地狩りに徹していた。動画の3:00辺りで空前→空前という安直な崖出しを選択せず空前→着地際空上から空上の着地狩りに移行してたのも非常に冷静だ。

動画の0:57辺り、下強→下強→横強と相手が受け身したら繋がらないコンボを選択する辺りかなり強気なプレイが伺える。Frostbiteを通してみてもJamesが勝ち上がってったのもこの強気なプレイスタイルが作用したのは間違いない。

ちなみにこの試合では(多分)上Bを一回も使用せず、復帰する展開にならなかった。スネーク側がDAや前投げからの復帰阻止を選択していたらもっと厳しい試合内容になってたに違いない。クロムに風船付けてほしい。

 

VS MuteAce(ピーチ)

youtu.beクロムピーチは誰もがピーチ有利と言うだろう。ピーチのコンボを落下早いことによってモロに食らってしまい、復帰阻止もただでさえ強いピーチがカウンター持ってることによってかなり相性が悪い。動画の5:50辺りでも強烈なコンボを喰らい、その後はカウンターによる復帰阻止で撃墜と相性が悪いことを物語るシーンが見られる。

ただ、普段の立ち回りにおいてはクロムが浮遊を叩き落しやすいこともあってそこまで苦労しないはず。そこをつけるかが対ピーチの鍵になる。

 

この試合はJamesの撃墜の上手さが目立つ展開が多かった。弱空後や下強からの受け身狩りも勿論のこと、各所に見どころが詰められてていて視聴者側としても非常に面白い試合だった。

動画の1:05、後ろ投げから2段ジャンプを使用した空後で撃墜している。後ろ投げは吹っ飛びが弱いことから特に何も繋がらず、着地狩り移行用に使うことの多い技だ。ピーチ側は着地狩りされる前に浮遊によってタイミングをずらそうとしたが、それを読んで素早く空後を撃ちに行った。判断力が素晴らしい。

動画の2:05、ジャンプを相手の目の前で行うことでガーキャン掴みを誘い、その隙を2段ジャンプからの空N一段→横スマで撃墜している。Jamesはこのセットアップが非常に上手く、多くのプレイヤーが引っかかっている。クロムの空中攻撃の強烈さ故に出来る釣り行動だ。

動画の17:32、ピーチの崖放し空前をジャストシールド→弱に成功し、空後までつなげようとしている。ピーチがふっとびずらしを内側に入れていたことや弱の当たった位置が悪かったことから繋がらなかったが、Jamesは崖狩りが非常に上手い。その他のシーンでも崖上がり攻撃をジャストシールドしていたりと、撃墜の一択として存在している。

 

ちなみにこの試合ではJamesは空上裏当てを立ち回りにおいて多用している。先端を当てることで反撃を貰いにくく、その後は着地狩りといい空後したりとかなり強い技だ。自分はそこから上Bを選択して単純火力を選択するが、Jamesは空上を選択して着地狩りに移行することが多かった。

 

正直ピーチに勝つのは本当に難しいのだが激戦の末勝利。相性悪いカードも勝っていくのは憧れる。

 

VS DM(ピカチュウ

youtu.beクロムピカチュウはさほどつらくない。低姿勢がめんどくさいのには変わりはないが、ピチュー並みのスピードで突っ込んでこないだけまだ楽なカードに見える。復帰阻止だけは怖いが、それ以外の要素なら順当に勝てるカードに見える。

Jamesの立ち回り自体も対ピチューとそこまで変更点が見つからなかったため割愛。

 

動画の0:33、またも崖上がり攻撃をジャストシールド→横スマで撃墜している。エクスプロージョンの後隙がかなり短いことを利用した釣り行動で、forから健在する行動だがこうもバンバン通ってるのを見ると狙う価値があるのかもしれない。

動画の5:10、下強がヒットしたのを確認してダッシュ→振り向きで立ち止まっている。内側受け身読みなのだろうが起き上がり攻撃したらジャストシールドが発生するように一瞬だけシールドを発生させている。Jamesはこのセットアップが得意らしく、今大会でこの振り向き様子見を何度も見ている。17:10辺りではこの様子見から横スマッシュで撃墜し勝利している。

 

なおこの試合、クロムの上B復帰を何回も阻止されて撃墜するシーンが見られる。DMの合わせ方が上手いのもあるが正直見ていて辛い。

 

VS Void(ピチュー

youtu.beVoidは今大会で復帰のミスが多く、万全な体調とは言えなかったかもしれないが、それでも勝つとは思わなかった。それほどVoidのピチューは飛びぬけて上手いのだが、結果を見れば3-1でShoyo Jamesの勝利である。

 

1戦目はVoidの上手さが際立つ展開に。今回はJamesのクロムだけを見るので割愛。

動画の8:01、NBを当てられて帰り道がないところを上Bで高度を稼ぎ、移動台に着地して復帰に成功している。自分でもやるだろうが、大会でそれを成功させる辺りこの男は勝ち運を持っている。

動画の9:25、空後の持続をピチューのNBを消しながら打つことで伸ばし撃墜している。2戦目から撃墜択の一つとして空後を振ることが多くなっていたが、ジャンプNBを喰える辺り対ピチューでは重要な要素になりそうだ。

4戦目はピチュー使いが見ると鬱になりそうな試合内容である。全部横スマで早期撃墜している。個人的には2ストック目の下強→ホールド横スマが心がイカレてて好きです。僕も横スマパナそうって思いました。

 

VS Nairo(パルテナ

youtu.beクロムパルテナは微不利~不利ぐらいのカード。(こいついつも微不利って言ってない?)

立ち回りは苦しくないものの爆炎・オート照準・空N・カウンターの復帰阻止がどれもクロムに刺さる。個人的にはクロム出したくないカード。

ただこの試合においては相性以前にNairoの人間性能が強く出たように見える。全試合クロムの嫌がることを押し付けるプレイスタイルでJamesが動きにくそうに見えた。空後の押し付けや台載ってるクロムに対して空Nを連打したりと全部クロム側が困る行動を行っている。オート照準の振り方や位置取りも憎らしい。

 

動画の6:12、またも釣り行動で撃墜。ジャンプ攻撃を匂わせて空中移動回避で後退しながら着地→横強で撃墜。撃墜パターンが豊富で見ていて楽しいクロムである。

動画の9:00、弱→回避読み横スマは失敗するもののまた空N一段→上スマで撃墜。ぶっちゃけ横スマのほうが飛ぶから絶対そっちのほうがいいのだが見栄え的には上スマのほうがカッコいい。クロムの上スマ自体は強くないです。

4戦目、ここでNairoがインストールに成功してしまった感がある。Jamesは爆炎・カウンターの復帰阻止を喰らわないよう徹底的に移動回避で崖につかまっていたが、そればっかしてることに気づいたNairoが空N置きでの復帰阻止を始める。

5戦目、この試合は完全にNairoがJamesクロムに対応してしまった。飛びを空Nで落とされ、復帰を徹底的に潰されて2ストック残しでNairoが勝利。Nairoのスマブラ力の高さが見える試合展開だった。

 

 まとめ

下強からの展開作りや崖狩り、空N一段と撃墜パターンを豊富に持っていて相手がJamesクロムに対応するのは難しそうに見える、それほど攻撃的なクロムだった。Jamesクロムの横スマの当て感は高く、ガンガン横スマを振った方がクロムとしては理想の立ち回りなのだろうか。また、上Bを殆ど使用せず単純なコンボ火力よりも空上を当てて着地狩りの展開を重視していた。復帰も上Bを使用せず、移動回避での崖掴みを選択していた。もしかして上Bは弱い技なのでしょうか

個人的には少しクロムに限界が見えていてロイだけにしようか悩んでいたのでこのようなハイレベルなクロムを見るとまだまだ希望が見える。次の海外大会でのShoyo Jamesクロムの活躍には目を離せられない。